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強みにフォーカスできているか?

先日クリフトンストレングスの研修で面白いワークを行いました。5名のマネージャーの上位資質TOP5を見て「この上位資質を持ったマネジャーは誰か?」を当てるワークです。5名のマネジャーに2つのチームがあり、10のチームメンバーが参加しましたが全問正解したチームはありませんでした。一方30位~34位を見て「この下位資質を持つマネジャーは誰か?」を当てるクイズは3チームが全問正解でした。メンバーはマネジャーの苦手なことについては感度が高いのかもしれないと感じた一コマでした。
様々な研修を担当していてつくづく感じるのはビジネスパーソン「個人も組織も強みを活かす意識が薄い」ということです。管理職研修を行うと受講者は自分の部下の強みや得意なことより部下のできないことや苦手なことを書く方が得意です。

なぜ人は弱みにフォーカスするのか?考えられる観点を以下に記載します。
①評価制度・減点主義の文化
多くの組織では「ミスをしない」「弱点をなくす」ことが評価の対象となり、自然と苦手な部分に目が向きやすい。

②リスク回避志向
ビジネスでは失敗が大きな損失につながるため「できないこと=リスク」と捉え、改善すべき対象が強く意識される。

③自己防衛・不安の裏返し
自分の弱点が周囲にどう見られているかを気にする傾向があり、強みよりも「足りない部分」に過敏になる傾向がある。

④学校教育の影響
テストや成績で「できなかった箇所を直す」ことが重視される教育を受けてきたことで、自然と苦手に目を向ける習慣が身についている。

⑤周囲との比較・同調圧力
チームや組織の中で「自分が足を引っ張らないように」と思うあまり、強みよりも「不足・不得意」に意識が向かいやすくなる。

こうした傾向を理解した上で、「強みに目を向ける習慣」を意識的に育てていくことが、モチベーションや成果向上においてとても重要です。強みに目を向けるという観点で非常に有効なのがクリフトンストレングスです。
クリフトンストレングスついては下記を参照ください。https://tomitakaori.com/strengthsfinder/2023/10/31/cliffon-strengths/

ここ数年非常に多くの研修依頼をいただくコンテンツとなっています。
クリフトンストレングスを使った研修についてはお問合せhttps://tomitakaori.com/contact/までご連絡ください。

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